落雷のあった場所だけではなく、その周辺に短時間で強い電気の力や大きな電流が発生することがあります。これを「雷サージ」と呼びます。

雷サージは、電線やアンテナなどから家の中に流れてきて、家の中にあるテレビやパソコン、電子レンジなどの電気製品を破壊してしまうことがあります。なので、落雷による雷サージが起こると、停電が起きる、電車が止まる、携帯電話が通信できない、インターネットがつながらないなどの事象が現れ、社会生活に大きな影響が出ることがあります。

これが一般家庭でなく、ビジネスの世界ではどうでしょうか？
サーバー類やパソコン類のデーターが消えてしまうだけで、膨大な個人情報やプログラムが消失することになり数百万から数千万単位の損失額を出してしまうことも、珍しいことではありません。

運良く、データが復旧したとしても、一旦消えてしまったという事実が残ってしまい、コンプライアンス違反で取引停止になった事例もあります。

また大手製造機器メーカーでは、落雷による工場などへの影響が多大であるため、あらかじめ膨大な予算を組んで、雷サージ対策をおこなっています。

しかし、大きな対策予算が取れる大手企業はいいとしても、中小零細企業はどのようにして有効な防御対策を取ったらいいのでしょうか。

損害保険なども思いつくかもしれませんが、大変残念なことに雷による被害に対しては保険がおりないのです。現状のままでは人命も財産も守れないのです。